*電池で動くおもちゃがこわれたと感じたら*

電池で動くおもちゃの故障原因は、ほとんどが電池である場合が多いのです。
電池が入っているところ(電池ボックス)のふたをあけて、
次の手順で電池を調べて下さい。

先ず

①電池又は電池ボックスのマイナス電極側に液体、赤錆、白粉及び緑青等の
付着物がないか確認して下さい。
・付着物があれば電池の液漏れです。
→おもちゃの病院へ修理依頼してください。
(注)付着物は皮膚に有毒ですので触らないで下さい。
もし手に付いたら、すぐに水道で手洗いして下さい。

電池に液漏れが無ければ

②電池は正しく入っていますか?
・電池はプラス、マイナス、電池の向きは正しく入っていますか?
・電池は、電極に接触していますか?

電池が正しく入っているのが確認できたら

③電池を調べます。
・充電式電池(ニッカド、リチウムイオン、ニッケル水素電池等)が入っていませんか?
→モーターで動くおもちゃでは電圧不足です。
・新しいアルカリ電池又はマンガン電池と交換して見て下さい。
ここまでで、おもちゃが作動しないならば、故障原因は電池以外の箇所です。
おもちゃの病院へ修理依頼して下さい。

*電池ミニ知識*

1.電池の液漏れは、主に電池の過放電により、内部より強アルカリの電解液が
漏れ出す現象で、電池ボックスの電極やおもちゃの内部を腐食し修理不能となることもあります。
電池の液漏れを防止するため、次の事項を守って下さい。
・メーカーや種類の異なる電池を混ぜて使用しない。
・新しい電池と使いかけの電池を混ぜて使わない・・・交換は全部一緒に。
・遊び終わったら必ずスイッチを切る。
・消耗した電池は早めに取り出す。
・しばらく使用しない場合には、おもちゃから電池を抜いて保管する。
・電池を直射日光・高温・高質の環境に置かない。
・3個以上使用するおもちゃでは、プラス・マイナス逆に入れても動くものがあります。
このまま使用すると発熱・液漏れの原因となります。
2.電池ボックスのマイナス電極は板バネ状金具、又はコイルスプリングを使用して
電池をプラス電極側へ押しつけています。
この押し付ける力が弱いと電極の接触不良が発生します。
また、電池ボックスの変形等により、電池とボックス壁が強く接触して、電池の動きが硬くなり、
接触不良となることもあります。
3.充電式(ニッカド、リチウムイオン、ニッケル水素電池等)の単一・単二・単三電池は、
電圧が1.2ボルトです。
通常のおもちゃに使われているアルカリ電池、マンガン電池は1.5ボルトですので、
1.2ボルトではモーターを動力としているおもちゃはやっと動く電圧です。
音が出るおもちゃでは、電池の電圧が低下すると、音がビリビリという感じの音になったり、
変な音になります。
4.電池には「使用推奨期限」が”年ー月”(例:10-2012)でマイナス側外周に記載されています。
使用推奨期限を過ぎた電池は、なるべく使用を避けて下さい。